四国河川ニュース《9/25(土)〜10/1(金)》No.160


○今週のニュース○
    ○第29回「那賀川流域フォーラム2030」開催される (那賀川水系、徳島県)
    ○大渡ダムの洪水調節効果を説明 (仁淀川水系 高知県)
    ○土器川で「夕涼みコンサート」「月見の宴」が開催される (土器川水系 香川県)
    ○5度目の台風上陸・21号四国を縦断

1.「那賀川流域フォーラム2030」開催される (那賀川水系、徳島県)

 ○9月25日(土)、委員25名(全委員35名)、運営会議委員5名参加のもと、「第29回那賀川流域フォーラム2030」が、阿南市文化会館で開催されました。

 ○今回のフォーラムでは、「那賀川流域フォーラム2030提言」のとりまとめに向けて、「序章那賀川・桑野川流域づくりの基本的な考え方」「第1章那賀川・桑野川流域の概要」「第2章河川整備の現状と課題」「第3章那賀川・桑野川のあるべき姿」「第4章河川整備の方向性」について提言(案)のかたちで確認されましたが、概ね委員の総意を反映した結果となりました。

 ○「那賀川流域フォーラム2030提言」については、10月30日(土)阿南市内において、提出式が行われる予定です。

 ○フォーラム終了後、那賀川流域フォーラム2030提言のフォローアップや河川の環境保全に関する活動等を行っていく「那賀川アフターフォーラム」の設立総会がありました。

  

2.大渡ダムの洪水調節効果を説明 (仁淀川水系 高知県)

 ○大渡ダムでは、洪水後に下流の自治体や地方新聞に対してダムの洪水調節効果の説明を行っております。

 ○説明を行ったダムの効果について、越知町では、議会や広報を通じて積極的に住民にも知らせるようにしたいとご理解をいただきました。

 ○先般の台風16号の洪水調節効果についても説明を行いましたが、下流自治体の越知町においては、9月定例議会での質問に答える形で大渡ダムの洪水調節効果について、越知水位観測所で約1mの水位低減効果があったことが紹介され、新聞にも掲載されました。

 ○今後とも、自治体や住民の方々に一層ご理解いただけるよう積極的に説明を行っていきたいと考えています。

3.土器川で「夕涼みコンサート」「月見の宴」が開催される
                      (土器川水系 香川県)

 ○9月26日(日)、土器川で「第3回 夕涼みコンサート」(主催:土器川夕涼みコンサート実行委員会)が開催されました。

 ○夕涼みコンサートは、丸亀市垂水町の土器川生物公園で開催され、近くの幼稚園児による「土器川宣言」に続き、合唱や大正琴、バンド演奏などが行われ、多くの人たちが楽しみました。

 ○会場には、土器川に生息する魚や河川事業の紹介パネルなども展示され、参加者に、土器川の事業や環境について知って頂くことができました。


 ○9月28日(火)、丸亀市川西町北の土器川親水護岸で「第19回 月見の宴」(主催:「土器川ロマンの会」)が開催されました。

 ○月見の宴は、毎年「仲秋の名月」の日に開催されています。今年は残念ながら曇空のため満月を観ることはできませんでしたが、多くの参加者が、讃岐富士のシルエットを背景に、対岸の鮮やかな火文字や打ち上げ花火を鑑賞しながら宴を楽しんでいました。

4.5度目の台風上陸・21号四国を縦断

 ○台風21号は、四国をほぼ縦断、浸水被害、土砂災害等各地に大きな被害の爪痕をの残しました。被災された方々に対し心よりお見舞い申し上げます。

 ○今回の台風による四国管内の河川の出水状況、被害の状況は以下のとおりとなっています。(10月1日10時現在)

 ●直轄河川の状況
  ・危険水位を超えた河川
   水系名 河川名  観測所名  危険水位(m) 最高水位(m)
   吉野川 吉野川  池田      8.15     8.44
   肱 川  肱 川   大洲第二    5.20     5.28

  ・警戒水位を超えた河川
 水系名 河川名  観測所名  警戒水位(m) 最高水位(m)
   渡 川 中筋川  磯の川    5.50    6.37
   重信川 重信川  出合     3.00    3.89
   仁淀川 仁淀川  伊野     6.60    6.66
   土器川 土器川  祓川橋   2.70    3.73
   吉野川 旧吉野川 大寺橋   2.15    2.51

  ・指定水位を超えた河川
   水系名 河川名  観測所名  指定水位(m) 最高水位
   那賀川 那賀川   古庄      3.50     4.96
   渡 川 四万十川 具同      5.00     6.42
   渡 川 後川    秋田      3.80     4.49
   (※最高水位は、平成16年10月1日10時00分時点での値です)

 ●被害状況
  ・直轄管理区間
   水系名 河川名  市町村名 浸水家屋数 浸水面積(ha)
                      床上 床下
   肱 川 矢落川  大洲市     3   14    2
   肱 川 肱 川  大洲市      1   14    2
   仁淀川 宇治川  伊野町        20
   吉野川 旧吉野川 北島町         1   0.3
   吉野川 旧吉野川 鳴門市         5   2.7
   吉野川 吉野川  池田町         1    1
   吉野川 吉野川  三好町     1        10
   吉野川 吉野川  三加茂町        1    5

 ●土砂災害等の被害状況
  ・直轄砂防区域避難状況
    高知県  39人
    徳島県   3人
      ※1日10時現在での値

   【用語の解説】
    直轄河川:国土交通省が管理する河川
    危険水位:洪水による氾濫の危険が生じる水位。
    警戒水位:水害に備えて水防団が出動し、河川の警戒にあたる目安となる水位。
    指定水位:各水防機関が、水防活動に対して準備する目安となる水位。
    洪水調節:洪水をダムに一時的に貯留し、河川が氾濫しないように調節して放流
         すること。


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      四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
       FAX 087-851-8474(河川計画課)

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