四国河川ニュース《11/10(土)〜11/16(金)》No.16

1.11月16日 事業評価監視委員会 開催

山鳥坂ダム建設事業、再構築を前提として継続。
山鳥坂ダムは、肱川の治水対策や中予地区の都市用水確保を目的として、肱川町に建設しようとするもので、平成6年に基本計画が公示された。
しかし、分水による影響等から大洲市、長浜町の同意を得られず、事業着手できないまま時間が経過していた。

平成12年11月、事業評価監視委員会において、1年を目途に地域の要請を踏まえて計画を見直し、早期に合意を図ることとの意見が出された。

その後出された愛媛県の提案(肱川の治水、河川環境対策等を優先した上で中予分水することを基本とし、鹿野川ダムの発電容量見直し、工業用水を中止する等により計画見直しをする。)を踏まえ、地域の理解を得るべく、肱川の治水・河川環境・利水を優先した上で中予分水を行う考え方で計画の見直し案を作成し、平成13年5月に肱川流域および中予地区に提示した。

見直し案については、肱川流域の理解は得られたものの、中予側からは分水量が減少することや分水への確約がない等により事業推進は困難との判断が示された。

中予の意向が示された後、肱川流域等から、見直し案で掲げた肱川の課題解消を望む意見が出された。

このような状況の中、平成13年11月16日、四国地方整備局事業評価監視委員会が開催された。
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(1)事業者の判断
委員会に対し事業者としては、

 

■中予地区の新規用水の水源としての利水事業は、中予地区の意向を鑑みると、進捗は困難と判断せざるを得ない。
■上記の要請に加え、洪水が頻発し、河川環境の悪化も指摘されている肱川の現状から、これらへの対策のための事業の進捗は必要であると考える。

 

  との観点から、

 

    計画再構築を前提に事業継続
ただし、
■中予地区の新規用水の水源としての利水事業は、中予地区の意向を踏まえ、計画から除外する。
■見直し案の考え方を基本とし、肱川の治水・河川環境・水利用の課題解消のための方策を早期に作成し、肱川流域の合意を得 る。
■事業はその間、計画再構築のために必要な調査及び環境調査等の実施に限定する。

 

という判断を提示しました。

 

(2)監視委員会の意見
「計画再構築を前提に事業継続」とする事業者の判断は「妥当」 である。
ただし、中予地区の新規用水の水源としての利水事業は除外した上で、見直し案の考え方を基本として、肱川流域の治水、河川環境等の課題解消のため計画を再構築して、肱川流域の合意形成を図ること。
また、平成15年度予算の概算要求の前に再審議を行うこと。

 

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これらの事項について、もっと詳しい内容が必要な方は、
事業評価監視委員会について
注)今回の審議結果はまだ未掲載です。12月初旬には掲載される予定です。
山鳥坂ダムについて
をご覧ください。

 

 

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