四国河川ニュース《7/24(土)〜7/30(金)》No.151
○今週のニュース○
○未来人交流会開催される (肱川水系 愛媛県)
○石手川ダムで森と湖に親しむ旬間のイベントを実施 (重信川水系 愛媛県)
○河川愛護月間の各河川でのとりくみ
◇「第18回万代まつり」 (那賀川水系 徳島県)
◇土器川で水生生物調査を実施(土器川水系 香川県)
◇吉野川中流における水生生物調査を実施(吉野川水系 徳島県)
◇第17回河川愛護図画展(渡川水系 高知県)
1.未来人交流会開催される (肱川水系 愛媛県)
−第2回未来人交流 in肱川−
○7月24日、25日の2日にわたり愛媛県喜多郡肱川町で『第2回未来人交流in肱川』が開かれ、四国内の小学校2年生から高校3年生までの子どもたち、30人が集まりました。
○一日目は、西予市宇和町にある肱川の源流探検と野村ダムの見学に行きました。途中、名水として名高い観音水での昼食は、鍾乳洞から湧出する水で流しそうめんをおいしそうに食べていました。
○野村ダムの見学では、実際にダムの監査廊(かんさろう)の中に入って、野村ダム管理所の担当者から説明を受けました。
○夜にはペットボトルで簡易透視度計の作成やパックテストで肱川の水の簡易水質調査をしました。また、オリエンテーションでは、水質調査結果の報告や各班に分かれて自分達でできることは何かを話し合いました。
○25日は、大洲高校肱川分校裏から肱川と小田川との合流地点までの約5qをラフティング体験しました。4つのボートと2つのカヌーで、沢山の難所をオールを上手に使って潜り抜けたり、また、途中で泳いで川を下る子ども達もいました。
○2日間にわたっての未来人交流、学習、遊びなどを通じて川について学びました。
2.石手川ダムで森と湖に親しむ旬間のイベントを実施(重信川水系 愛媛県)
○石手川ダムでは、「森と湖に親しむ旬間(7月21日〜31日)」の行事として、「一日支所長」「ダム見学会」「川と遊ぼDAY」「親子交歓会」などを実施しました。
○「一日支所長」では、水源地域の日浦小学校、五明小学校、ダム下流の湯山小学校の児童8名を1日支所長に任命し、職員に対して利水補給量の増加の指示、ダム見学会の先導、湖面巡視などを行いました。
○また、22日、23日には「ダム見学会」も行われ、二日間で延べ213名の参加がありました。参加者は、監査廊の涼しさに驚きながら階段でダム直下まで降り、利水放流管バルブ(ホロージェットバルブ)からの放水を間近で見てその迫力に歓声を上げていました。
○7月26日に行った「川と遊ぼDAY」では、幼稚園児52名・保護者37名の参加があり、石手川ダムの河川公園(4号地公園)において、「みずのたび」の紙芝居、イカダ流しや笹舟づくり、河原の石を使ってのお絵かきなどを実施しました。参加者は、川の水の冷たさに驚きながら川遊びを楽しんでいました。
○7月28日には、松山市、北条市、愛媛県、林野庁、国道交通省の共催で「親子交歓会」を実施しました。小学生58名・保護者28名が参加し、水管理センター(市之井手浄水場)見学、石手川ダム見学、森林のしくみの話、木工細工教室などを行いました。木工細工教室では普段使い慣れないのノコギリやカナヅチに悪戦苦闘しながらも参加者全員が鳥の巣箱を完成させました。
○これらのイベントを通して森林やダム等にふれてもらうことによって参加者には水資源の大切さを感じていただけたと思います。
3.河川愛護月間の各河川でのとりくみ
◇「第18回万代まつり」 (那賀川水系 徳島県) ○「第18回万代まつり」(主催:万代まつり実行委員会)が、那賀郡羽ノ浦町の那賀川河川敷で行われました。万代まつりは、万代堤を築造した吉田宅兵衛の遺徳を偲び、昭和63年から毎年河川愛護月間の7月中旬に行われています。
○今年も那賀川河川事務所が実施した「水生生物調査」及び「こども鮎つかみどり」の他「やぶさめ一輪車」等多くのイベントが行われ、猛暑の中、それぞれ約80名、約150名の参加がありました。
○「水生生物調査」では、ヒゲナガカワトビゲラ、ヒラタガゲロウなど、きれいな水に住む生物が見つかり、子供たちは那賀川の水のきれいさが再確認されました。また、猛暑の中、水の中で泳ぎまわるなど大はしゃ ぎでした。
○「こども鮎つかみどり」は、地元漁業協同組合との共同で開催し、幼児用、小学低学年用、小学高学年以上用の3つのプールに入れた、約2000匹の鮎を素手でつかみとる方法で実施しました。
○放流した鮎は、約15分足らずでほとんどの鮎をつかみ取ってしまうほど、気合いの入った?つかみ取りとなりました。中には、一人で買い物袋一杯とる子供もいました。
◇土器川で水生生物調査を実施(土器川水系 香川県)
○7月28日(月)に香川河川国道事務所、四国技術事務所の共同で水生生物調査を実施しました。調査箇所は土器川の丸亀大橋、高速道路橋、祓川橋の3地点で、近隣の小中学生を中心に215名が参加して調査を行いました。
○参加者は、川に入り、石の下の生物(カゲロウ類、カワゲラ類、ヒル等)や水草に潜むスジエビなどを捕まえ、熱心に記録用紙に記入していまました。
○調査結果は、丸亀大橋が「きたない水(代表生物:ミズムシ)」、高速道路橋が「少しきたない水(代表生物:スジエビ)」、祓川橋が「少しきたない水(代表生物:ヒラタドロムシ)」という昨年度と同様の結果となりました。
○参加者からは、この調査に参加して、生物と水質に深い関わりがあること、アメリカザリガニは外来種であり、昔いたニホンザリガネニがいなくなったことなどの説明を受け、「楽しく勉強が出来ました」「来年もぜひ参加したいです」などの感想が聞かれました。
◇吉野川中流における水生生物調査を実施(吉野川水系 徳島県)
○吉野川ダム統管では、7月29日に河川愛護月間の行事の一環として、「水生生物調査」を実施しました。この調査は、小学生から、一般の方々に参加していただき、水中の生物の種類と数を調べ、その箇所の水のきれいさを調べるものです。
○この水生生物調査は昭和62年より実施しており、身近な吉野川の水質状況を知ってもらい、河川の水質改善の必要性や河川愛護の重要性を認識してもらうことを目的としており、今年で18回目になります。
○今回は三好郡内の小学校の理科部会が夏期研修会(サイエンスサマースクール)の一環として徳島県三野町芝生小学校前河原で約120名の参加のもと実施しました。
○子供達は、初めて見る水生生物について興味津々で、楽しみながらも真剣に調査を取り組んでいました。なお、水質判定の結果、当地点は「きれいな水」と判定されました。
◇第17回河川愛護図画展(渡川水系 高知県)
○中村河川国道事務所では河川愛護月間の行事として河川愛護図画展を実施しました。
○中村市内の小学校、全15校(小学1年生〜小学6年生)から1254点の応募があり、審査の結果、優秀賞30点、入選70点が選定されました。
○7月22日には優秀賞の児童を対象に表彰式を行い、中村河川国道事務所長より賞状と記念品が授与されました。
○これらの作品を7月16日から23日までの間、サニーマート四万十店に展示しました。展示会場ではパンフレットの配布等を併せて行い、中村河川国道事務所の河川PRにもなったかと思います。多数の児童・保護者が訪れ、大変好評でした。
○川をテーマにした図画展を通して、川についての理解と関心を深めてもらうことができたと思います。
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