四国河川ニュース《６／１２（土）〜６/１８（金）》No.１４５
○今週のニュース○
○中村堤防・都市計画道路堤防廻線改良事業起工式を実施 （渡川水系 高知県）
○写真で見る「肱川の水害」の冊子を作成 （肱川水系 愛媛県）
○「平成１６年度那賀川水防技術講習会」を実施 （那賀川水系 徳島県）
○石手川ダム放流警報周知会を開催 （重信川水系 愛媛県）
１．中村堤防・都市計画道路堤防廻線改良事業起工式を実施 （渡川水系 高知県）
○６月１３日（日）、高知県中村市の中村交通児童公園において、中村堤防・都市計画道路堤防廻線改良事業の起工式が、関係者約１００名の出席のもと行われました。
○四万十川支川後川の右岸中村堤防は、中村市街地を守る重要な治水施設ですが、堤防の断面が不足していることから、改修が必要な箇所となっていました。
○また、中村市の主要道路網は中村市役所近辺に集中しており、慢性的な交通渋滞に悩まされ、交通網の整備が必要となっていました。
○中村堤防背後には、市道が併走し人家が連たんしており、堤防改修、市道改良それぞれの事業での用地確保が難しい状況であり、今回、治水安全度の向上と交通渋滞緩和の目的を持って、河川事業と街路事業の合併で「中村堤防・都市計画道路堤防廻線事業」の着手となったものです。
○式典は、事務所長の式辞で始まり、河川局治水課長の挨拶のあと、工事概要説明が行われました。
○続いて、来賓の祝辞を受け、中村市長が謝辞を述べられました。その後、代表者による初鍬に移り、起工式を無事終了しました。
○流域の生活基盤の安定と、地域の良好な生活基盤の確保のため、工事の早期竣工を目指します。
２．写真で見る「肱川の水害」の冊子を作成 （肱川水系 愛媛県）
○このほど、四国地方整備局大洲河川国道事務所では、写真で見る「肱川の水害」の冊子を作成しました。
○冊子は、肱川流域に住む人々と水害との関わりを昭和９年から平成７年までの写真で構成しております。
○これを見て頂くことにより、肱川の水害の歴史をふりかえって頂き、肱川の治水安全度をさらに向上させることが必要であることを流域の人々に知 って頂く一助になればと考え作成したものです。
○今後、より多くの方々に知って頂くために、流域の関係機関や小・中・高校等へ配布していく予定です。
３．「平成１６年度那賀川水防技術講習会」を実施 （那賀川水系 徳島県）
○６月１３日（日）「平成１６年度那賀川水防技術講習会」（主催：那賀川河川事務所）が、阿南市の那賀川河川敷で行われました。
○この講習会は、本格的な出水期を前に水防技術を習熟するとともに、水防技術のリーダーを育成することを目的に毎年実施しているものです。
○当日は、阿南市、那賀川町、羽ノ浦町の各消防団の分団長や班長、徳島県・那賀川河川事務所の職員など水防関係者約７０人が参加しました。
○当日は、水防工法指導員（四国地方整備局ＯＢ）５名の指導のもと、水防工法の基礎となる「ロープワーク」及び「土嚢作り」からスタートし、「月の輪工」「改良積み土嚢工」「シート張り工」の各水防工法の技術を学びま した。
○那賀川では昨年の洪水で、「月の輪工」工法による水防を実施しており、参加者は、「地域の災害は地域で守る」という精神のもと、真剣に取り組まれていました。
４．石手川ダム放流警報周知会を開催 （重信川水系 愛媛県）
○石手川ダムは６月１１日より出水期を迎えることから、それに先立ち松山河川国道事務所において石手川ダム放流警報周知会を開催しました。（石手川沿いの学校関係者及び堰管理者等１１名が参加。）
○周知会では、石手川ダムの役割、警報の方法や警報時の注意事項、利水放流管の改造概要（最大放流能力が6.8m3/sから12.0m3/sへ）を説明し、最後にダム展示室に設置した広報用施設（仮称：メディアウォール）のデモを 行いました。
○今年最初の放流（４月２７日）が、管理移行後３２年目にして１００回目の放流となりました。今年はすでに３回の放流を行っております。今後とも出水期に向けて管理に万全を期して行きたいと考えています。
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