四国河川ニュース《5/29(土)〜6/4(金)》No.143
○今週のニュース○
○第5回 重信川フォーラムを開催 (重信川水系 愛媛県)
○第1回吉野川現地(フィールド)講座開催 (吉野川水系 徳島県)
○「水辺の楽校」の協議会が発足 (吉野川水系 徳島県)
○「平成16年度松山市水防工法演習」を実施(重信川水系 愛媛県)
1.第5回 重信川フォーラムを開催 (重信川水系 愛媛県)
○このほど、愛媛大学総合情報メディアセンター・大ホールにおいて、重信川の自然をはぐくむ会(会長:愛媛大学工学部教授矢田部龍一)の主催により「第5回重信川フォーラム」が開催されました。
○特別講演として「自然再生事業の進め方」と題し、河川局河川環境課課長補佐宮武晃司氏が講演。自然再生事業の必要性、進め方に関し、事例を交えながら、わかりやすく紹介がありました。
○また、「人間活動が河川生物に及ぼす影響について」と題し、愛媛大学工学部講師三宅 洋氏が講演、人間活動は様々な空間スケ−ルで河川生物に影響を及ぼすことを研究結果をもとに、わかりやすく紹介がありました。
○また、重信川の自然をはぐくむ会の活動計画の基本方針としての「いきいきネットワ−ク計画重信川」の発行について、矢田部会長より紹介がありました。
○フォーラムには、大学生、NPO、行政など約100名が参加し熱心に講演に聴き入りました。重信川の自然をはぐくむ会では、平成16年度に数回のフォーラムを開催する予定であり、今後の重信川のあるべき姿について、熱心な議論、意見交換を行う予定です。
2.第1回吉野川現地(フィールド)講座開催(吉野川水系 徳島県)
○5月29日(土)、板野郡吉野町の吉野川河川敷で「吉野川の外来植物対策」をテーマとした、本年度第1回目の吉野川現地(フィールド)講座を開催しました。(国土交通省、徳島県、吉野川シナダレスズメガヤ対策検討委員会、吉野川交流推進協議会が共同開催)
○今回の講座は、近年吉野川の河原に急激に繁茂してきている、シナダレスズメガヤ等の外来植物やその対策について紹介し、河川環境保全の大切さを考えていただくことを目的に実施しましたが、当日は、天気にも恵まれ、県内各地から小学生をはじめ幅広い年齢層の方々に参加いただきました。
○講座では、まず徳島県自然保護協会の森本会長から、「吉野川の外来植物」と題して、現地を歩きながら外来植物のシナダレスズメガヤをはじめ、コマツヨイグサやナヨクサフジ等の説明をしていただきました。
○続いて、日本野鳥の会徳島県支部の曽良支部長から「シナダレスズメガヤが繁茂することによる鳥類への影響」と題して、“紙芝居”を使いながら、分かりやすく説明していただきました。
○また、徳島大学の鎌田助教授からは、柳等が洪水のたびにマウンドを形成していく状況を、掘削断面を見ながら説明していただきました。
○徳島河川国道事務所からは、シナダレスズメガヤ対策の試験施工の目的・内容や今後の調査について説明するとともに、実際に建設機械を使った抜取方法を見学していただきました。
○その後、参加者全員でシナダレスズメガヤの抜取を体験、参加した小学生は格闘の末、自分の身長よりも長い183cmのシナダレスズメガヤを抜き取るなど、30度を超す気温の中、抜き取り体験に汗を流していました。
○参加者からは「根が張っていて大変だ」「人力で抜くのはとても無理だ」等の声が聞かれました。今年の秋には、シナダレスズメガヤの侵入状況を見ていただくフィールド講座を予定しております。
3.「水辺の楽校」の協議会が発足 (吉野川水系 徳島県)
○6月3日(木)徳島県美馬町は「子どもの水辺協議会」を発足させ、初会合が町役場に隣接する町産業センターで行われました。
○協議会は、同町境目にある四国三郎の郷(県立オートキャンプ場)周辺の吉野川河川敷に整備される「水辺の楽校」についての基本構想を検討するために設置されたものです。
○会は、美馬未来塾(町民主体の町づくり提言機関)の会員、町職員、国土交通省徳島河川国道事務所職員ら19名で構成され、今後1回/月のペースで会合を開き、子どもの自然体験などについてのアイデア等をまとめ、年内には基本構想として作成する予定となっています。
4.「平成16年度松山市水防工法演習」を実施 (重信川水系 愛媛県)
○6月3日(木)「松山市水防工法演習」が、松山市森松町の重信川河川敷で行われました。
○この演習は、本格的な出水期を前に、水防技術を学ぶ演習として、松山市・松山河川国道事務所共催により毎年実施しているもので、市の消防団員、消防職員や愛媛県・松山河川国道事務所の水防関係者など約200人が参加しました。
○当日は、水防工法指導員(四国地方整備局OB)4名、松山河川国道事務所職員等の指導のもと、水防工法の基礎となる縄の結び方や土のうの作り方から、木流し工法、繋ぎ縫い工法等、各種水防工法の技術を学びました。
○演習参加者は、万が一の場合に備え、円滑に水防作業ができるよう、真剣に取り組んでいました。
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