四国河川ニュース《5/15(土)〜5/21(金)》No.141


○今週のニュース○
    ○吉野川水防演習を実施 (吉野川水系 徳島県)
    ○「吉野川・命の森づくり」のための除草作業が実施される (吉野川水系 高知県)
    ○土砂害防止の集い全国大会に向けた諸活動 (四国山地砂防)
    ○出前講座を実施 (土器川水系 香川県)

1.平成16年度吉野川水防演習を実施    (吉野川水系 徳島県)

 ○5月23日(日)吉野川(徳島県美馬郡美馬町境目地先、四国三郎の郷前河川敷)において、国土交通省四国地方整備局、徳島県、吉野川上流改修促進期成同盟会水防連絡会の共催による平成16年度吉野川水防演習が、約2,000名(見学者含む)の参加により行われました。

 ○この演習は、台風による大きな洪水を想定し、河川の氾濫による被害を未然に防止するための各種水防工法の実施や、避難訓練、ヘリコプター・舟艇による人命救助訓練など、水防技術等の向上や関係機関及び地域住民の水防意識の高揚を図ることを目的として実施しています。

 ○開会にあたっては、国土交通大臣(代理:三沢 真国土交通審議官)の「平素磨かれている技術を遺憾なく発揮され、十分な成果を収められることを切望する」との挨拶から始まり、演習が繰りひろげられました。

 ○演習には47機関約600名が参加し、関係機関が密接な連携のもとに水防技術等の習得、情報の伝達、人命の救助など水防班長・演習班長の指揮により実践さながらに各訓練が実施されました。

 ○前週からの降雨により、河川の増水が心配されましたが、水位も下がり全演習項目を皆様のご協力のもと無事終了することができました。参加いただいた各機関・演習スタッフの皆様ご苦労様でした。

2.「吉野川・命の森づくりのための除草作業」が実施される。
                                    (吉野川水系、高知県)

 ○5月15日、早明浦ダム湖畔において吉野川源水をはぐくむ会(25名)
  と嶺北NPO(4名)よる「命の森づくり」のための除草作業が実施されました。

 ○命の森づくりは、平成6年の大渇水を教訓として、吉野川の上下流の交流を通して、早明浦ダム流域の森を育て保全していくためにおこなわれているものです。

 ○今回は、植樹して3年目の箇所で約700本の木が植わっている500uについて除草作業を行いました。

 ○最初は高さ0.7m程度の苗木を植えますが、すでに高さ2m程度になっている木もあり、参加者が木の成長とともに、吉野川の命の森が形成されていることが実感でき、かつ上下流の交流が盛んになればと思います。

3.土砂害防止の集い全国大会に向けた諸活動(四国山地砂防)

 ○5月18日〜19日に、立木さとみ氏、藤井祐一郎氏による砂防事業の現地視察が行われました。両氏は、平成16年6月2日に松山市で開催される土砂災害防止推進の集い全国大会にシンポジウムのパネラーとして参加頂く予定となっており、視察はこれにさきがけて行われたものです。

 ○18日には立木氏が、吉野川上流域での砂防事業の視察、大川村の合田村長との懇談を行い、19日には藤井氏が加わり、愛媛県が実施している松  山市高野町での土石流対策や重信川の河口から山地までのじっくり歩いて頂きました。

 ○両氏は、「砂防事業の必要性がよく理解できた。」「身近な所に危険な箇所があること」「風景等を見る目が変わった」等々非常に感銘された様子で感想を述べられていました。

   ※立木さんは、徳島青年会議所理事長として阪神淡路大震災・高知水害での復興ボランティアとして活動されてきました。祖母の香都子さんは、1980年のNHK朝の連続ドラマ「なっちゃんの写真館」のモデルとなった方です。
  ※藤井さんは、松山青年会議所副理事長として、俳句等地場文化を活かした地域活性化等に取り組んでおります。

 ○そのほか、シンポジウムで協力出演して頂く愛媛県双海町立下灘小学校の5年生は総合学習の一環として、地域の災害と砂防について学習を進めております。

 ○さらに、6月1日の現場代理人の会で、特別参加して頂く高知県土佐町森小学校も総合学習の中で、砂防ダム工事現場の1日現場代理人や地域の災害史等について学習を進めております。

 ○産官学民・大人から子供まで参加する「6月2日の土砂災害防止推進の集い全国大会」(松山市)に、ふるって参加して頂けるようお願いいたします。

4.出前講座を実施     (土器川水系 香川県)

 ○5月19日(水)、丸亀市立垂水小学校の4年生76名を対象に、出前講座を行いました。

 ○講座の内容は、@ホタルの生態について Aゴミの不法投棄についてB多自然護岸についての3項目です。

 ○香川河川国道事務所土器川出張所の川北所長らが講師となり「ホタルの生態」では、パネルを使ってホタルが川の中で、卵から幼虫、成虫へと変化する様子の説明では、子どもたちが目を輝かせて聞いていました。

 ○特に、「ホタルの種類は世界で4,000種類生息しており、その内の3,800種類は光らない」、「ホタルの幼虫はカワニナを毒で溶かして食べる」などの説明をすると、子どもたちが声を出して驚いていました。

 ○また、電化製品や家庭ゴミ等の不法投棄が最近増えていることなどを写真で説明し、一人一人が川を大切にし川をよごさないようにしましょうと話をしました。

 ○さらに、河川を守るための堤防や護岸の工事をする時には、石を使ったりかごマットを使ったりして、植物や魚、昆虫などが棲みやすい方法で工事をしている様子を、パネルを用いて話をしました。

 ○最後に、5月22日(土)に土器川生物公園で予定されている「ホタル祭り」を紹介し、皆さんも参加して土器川の自然に触れ、親しんで下さいとの話で講座を終えました。


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       FAX 087-851-8474(河川計画課)

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