四国河川ニュース《4/10(土)〜4/16(金)》No.137


○今週のニュース○
       ○肱川水系河川整備計画の原案を公表  (肱川水系 愛媛県)
      ○土器川生物公園「ホタル水路」通水式 (土器川水系 香川県)
      ○山鳥坂ダム環境調査アドバイザー会議を開催 (肱川水系 愛媛県)
      ○「四国のみずべ八十八箇所85番〜87番」のご紹介


1.肱川水系河川整備計画の原案を公表  (肱川水系 愛媛県)

 ○4月14日(水)、四国地方整備局と愛媛県は、肱川水系河川整備計画(原案)を公表しました。また、寄せられた主なご意見等及びそれについてのお答えなどについても公表しました。

 ○肱川流域委員会の委員及び流域住民の皆様から1,000件を超える意見を頂き、それらを大きく分類した結果
   @整備計画に肯定的な意見が約8割、A否定的な意見が約1割、Bその他の意見が約1割でした。

 ○肱川流域委員会の委員及び流域住民の皆様から頂いた様々なご意見を踏まえて、肱川水系河川整備計画(原案)に新たに盛りこんだ主な項目については以下のとおりです。

【全般】
  ◇グラフ、図表等を活用するとともに、専門用語の意味や解説を入れることにより、わかりやすくしました。

 【河川の現状と課題】
  ◇河川環境について、肱川流域の総窒素、総リン、PH、特定事業場のデータを追加し、水質に関する記述を充実させました。

 【河川整備の実施に関する事項】
  ◇久米川について、計画中期で一部暫定堤防が施工できるよう事業計画を前倒ししました。

  ◇人家連担地区で狭隘な下流部については、地域の負担が少しでも軽減できるような計画としました。

  ◇肱川口漁港の保全に配慮し、堤防法線を堤内側に控えることにより、現状機能を確保しました。

  ◇山鳥坂ダムの建設においては、環境影響評価法に基づき、環境影響評価を実施することを明記しました。

  ◇河川環境、河川利用の場としての整備について、魚ののぼりやすい川づくり、植樹や桜づつみ等の整備、川への親水性を高める階段等の整備を明記しました。

 ○今後は、関係機関と協議しできる限り早期に計画を正式決定する予定です。

2.土器川生物公園「ホタル水路」通水式  (土器川水系 香川県)

 ○4月14日(水)、香川県丸亀市垂水町の土器川生物公園において、ホタル水路の通水式が行われました。

 ○通水式は、同公園での生物の生息環境の改善や自然繁殖を図るために、香川河川国道事務所が整備を進めているホタル水路が、3月までに一部完成したことを受けて行われたものです。

 ○小雨の降る中で始まった式は、香川河川国道事務所の伊井副所長、丸亀市の長原助役の挨拶の後、水路上流部の仮設水門が引き上げられ、水路の両側に集った丸亀市立郡家幼稚園の園児80名や関係者の見守る中、水路を清らかな水がサラサラと流れ始め、歓声が上がりました。

 ○その後、幼稚園児80名らが、「大きく育ってね」などと声をかけながら、小魚やカニなど2,000匹余りと、土器川出張所で大切に育てたホタルの幼虫300匹ほどを、通水したホタル水路に放流しました。

 ○放流する小魚等を準備してくれた丸亀市淡水漁業組合(宮崎武 組合長)からは、小魚と水槽が贈られ、園児たちも喜んでいました。

 ○園児たちからは「楽しかった」との多くの声も出て、最後に80名の園児みんなで声を合わせ、元気に「土器川を、自然を、大切にしていきます。今日はありがとうございました。」とお礼のあいさつがあり通水式を無事に終えました。

3.山鳥坂ダム環境調査アドバイザー会議を開催  (肱川水系 愛媛県)

 ○4月16日(金)、「山鳥坂ダム環境調査アドバイザー会議」を松山市において開催しました。

 ○当会議は、山鳥坂ダム建設に関連して河辺川周辺区域における動植物相の生息分布などの環境調査について、学識者で構成するアドバイザーの指導  や助言を頂く会議です。

 ○今回の会議では、主に平成15年度調査結果のうち重要種についての報告を行うとともに、平成16年度の調査計画についても調査方法 など指導、  助言をいただきました。

 ○今後も、調査を継続して行っていく予定です。

・・・・・「四国のみずべ八十八箇所」のご紹介・・・・・

【香川県】
   85番 内海湾《大石先生が通ったみずべ》(香川県小豆郡内海町)
   ポイント:小豆島出身の作家、壺井栄の代表作『二十四の瞳』の舞台であり、“ハイカラ先生”こと大石先生が、岬の分教場まで自転車で通った海辺の道である。瀬戸内海の穏やかな海と美しい砂浜が続く水辺は、日本の教育の原点としての価値もある。

   86番 屋島壇ノ浦《長崎の鼻》(香川県高松市)
   ポイント:高さ300メートル足らずの大地で、南嶺と北嶺がある。南嶺の眼下に広がる海が源平合戦で知られる壇ノ浦。春には「源平屋島まつり」が催され、多様なイベントが行われる。北嶺の展望台では瀬戸大橋から小豆島までが一望できる。

   87番 大串温泉から見る瀬戸内海(香川県さぬき市)
   ポイント:温泉施設だけでなく、周囲は大串自然公園として整備され、野外音楽広場(テアトロン)やワイナリーもある地中海のような雰囲気。テアトロンには有名アーティストも来演する。小豆島が目の前に見え、行き交う船と瀬戸の島々の眺望が素晴らしい。

※写真等詳細は四国地方整備局ホームページ
   http://www.skr.mlit.go.jp/または「四国のみずべ八十八カ所MAP」でご覧いただけます。MAPについては「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会事務局(国土交通省四国地方整備局河川部河川計画課内TEL087-851-8061)までお問い合わせ下さい。


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      四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
           FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
 http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
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