四国河川ニュース《11/22(土)〜11 /28(金)》No.118


○今週のニュース○
    ○第20回那賀川流域フォーラム開催される(那賀川水系 徳島県)
    ○「吉野川・命の森づくりのための下草刈り作業」が実施される(吉野川水系、高知県)
    ○大渡ダム貯水池斜面検討委員会」を開催 (仁淀川水系 高知県)
    ○「第1回石手川ダム水源地域ビジョン策定委員会・幹事会」を開催
    ○肱川浸水想定区域を指定・公表(肱川水系 愛媛県)
    ○「四国のみずべ八十八箇所」(28〜30)のご紹介
   


1.「第20回那賀川流域フォーラム2030」開催される
                          (那賀川水系 徳島県)


○11月22日(土)、委員21名(全委員35名)、運営会議委員4名参加のもと、「第20回那賀川流域フォーラム2030」が、羽ノ浦町情報文化センターで
  開催されました。
○今回のフォーラムでは、「那賀川の長期的な将来の姿、今後20〜30年後の治水・利水・環境のあるべき姿、目標達成のための対策の方向性」に
  ついての議論が行われました。
○次回のフォーラムは、12月13日(土)阿南市文化会館において、「適正な水利用」「森林整備のあり方」について議論を進めていく予定です。
 

2.「吉野川・命の森づくりのための下草刈り作業」が実施される。
                               (吉野川水系、高知県)

○11月23日(日)、早明浦ダム湖畔で「命の森づくり」のための下草刈りの作業が実施されました。 
○命の森づくりは、平成6年の大渇水を教訓として、吉野川の上下流の交流を通して、早明浦ダム流域の森を育て、保全していくためにおこなわれている
  ものです。
○参加者は、徳島県が公募し、阿南市、羽ノ浦町、徳島市、鳴門市、板野町、阿波町の3市3町から男女40名が参加しました。
○今回は、森づくりの二歩目として植樹して2年目の木の周りの下草刈りを実施しました。昔取った杵柄でしょうか、鎌を使うのが上手で約700本
  植わっている500uの作業が約40分で終了しました。
○今後も、植樹した木の周辺の下草刈りや間伐作業を通して、参加者が木の成長とともに、吉野川の命の森が形成されていることを実感して
  頂ければと思います。

3.大渡ダム貯水池斜面検討委員会」を開催
                   (仁淀川水系 高知県)

○平成15年11月26日(水)に「大渡ダム貯水池斜面検討委員会」を開催しました。
○大渡ダムでは、昭和57年4月の貯水池試験湛水中において地すべりが発生し、社会問題となったが貯水位の降下速度と地すべりの関連性について
  意見を聴取しながら対策工事を進め、昭和60年9月には地すべり対策工を完了し、試験湛水を終了し、昭和62年5月よりダム管理に移行しています。
○貯水池斜面の安定性を考慮した現在、運用している暫定的な貯水池の降下速度では、治水効果が十分に発揮されているとはいえない状態にあります。
  このため、地すべり地区の累積変動が確認されたすべり面を有する地区について、住民の皆様に安心して頂くために、これまで実施してきた調査
  及び技術的検討成果等を整理して、適切な対策を実施するための検討を行いました。
○累積変動のある吾川村(鷲の巣・森山地区)について、上記委員会において、討議、審議を行ったところ対策工が必要と判断されたため、今後
  地元説明会を実施し、来年度から工事を実施するために必要な詳細設計等を行っていく予定である。

4.「第1回石手川ダム水源地域ビジョン策定委員会・幹事会」を開催
                                 (重信川水系 愛媛県)

○11月27日(木)に松山市において、石手川ダム水源地域ビジョン策定委員会の初会合を委員会・幹事会の合同で開催しました。
○本委員会は、石手川ダム及び石手川ダム水源地域の豊かな自然・文化等を活用した水源地域の自立的・継続的な活性化と石手川ダムを核とした
  流域内の連携と交流の促進を図るための行動計画を策定するために設置されました。
○策定委員会には「水源地域ビジョン」の最終決定を行う委員会(10名で構成)と、企画立案を行う幹事会(25名で構成)があり、委員会委員長に
  愛媛大学工学部長の鈴木幸一教授、幹事会幹事長に愛媛大学工学部の矢田部龍一教授が選任されました。
○会議では、委員会規約の承認後、水源地域の現状、各機関の水源地域に対する現在の活動状況、今後のスケジュールについて話し合われました。
○最後に、水源地域及び受益地域の代表の方より、「水源地域ビジョン」の策定に対する期待のお言葉を頂き、改めてその必要性を感じました。
○今後は、来年度の「石手川ダム水源地域ビジョン」策定を目指して、委員会・幹事会での審議を進めていきます。

5.肱川浸水想定区域の指定を公表
               (肱川水系 愛媛県)

○肱川水系肱川(洪水予報指定河川)において、浸水想定区域及び同区域における水深を、11月28日に指定・公表しました。
○これは、平成13年7月3日施行の改正水防法の規定により指定・公表が行われたもので、浸水想定区域及び同区域における浸水深は、
  図面に記載し、四国地方整備局及び大洲河川国道事事務所において縦覧しています。
○詳しくは、四国地方整備局河川部 http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/chumoku/f_chumoku.html
  肱川 http://www.skr.mlit.go.jp/oozu/sinsui/index.html をご覧下さい。
○四国では、四万十川、土器川、那賀川、物部川、仁淀川、重信川、吉野川に引き続き、肱川が8番目でこれで四国管内の一級河川すべての
  洪水予報指定河川で浸水想定区域及び同区域における水深の指定が終了したことになります。
○今後は、浸水想定区域の公表を受けて市町村が作成する洪水ハザードマップの作成について、支援を行っていきたいと考えています。

6.「四国のみずべ八十八箇所28〜30」の紹介
                (四国地方整備局)

【高知県】
28番 轟の滝(高知県香美郡香北町)
    ポイント:「日本の滝百選」の一つ。落差82mの瀑布が木立を震わせ落下する。西日本でも有数の優美な滝と絶賛され、濃緑色の滝壺は
          幻想的な佇まい。平家の落ち武者の娘、玉織姫が滝壺の主と結ばれたという「平家伝説」がある。秋にはもみじ祭が行われる。

29番 桂浜(高知県高知市)
    ポイント:松林の丘で、懐手の坂本龍馬が太平洋を見据えている。毎年11月には「龍馬祭り」が行われ、龍馬像の横に設置された展望台から、
          龍馬の視線で雄大な太平洋を眺めることができる。桂浜公園に龍馬の生涯と人間像に迫る「坂本龍馬記念館」がある。

30番 平家の滝(高知県土佐郡鏡村)
    ポイント:高さ30mを2段に分かれて落下する。1段目の滝壺には平家の落人が身を投げたという伝説があり、滝名の由来になっている。
          昼間も薄暗く、苔むした岩肌が幻想的な雰囲気を醸し出す。村内の新宮神社に、源平の戦いを表現した太刀踊りが伝えられている。

※写真等詳細は四国地方整備局ホームページhttp://www.skr.mlit.go.jp/または「四国のみずべ八十八カ所 MAP」でご覧いただけます。
  MAPについては「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会事務局(国土交通省四国地方整備局河川部河川計画課内TEL087-851-8061)
  までお問い合わせ下さい。



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      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)
      

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