四国河川ニュース《10/4(土)〜10 /10(金)》No.111


○今週のニュース○
    ○「肱川水系河川整備基本方針」策定される  (肱川水系 愛媛県)
    ○南小川床固工群起工式  (吉野川水系 高知県)
    ○「四国地方ダム等管理フォローアップ委員会」現地検討会を開催  (渡川水系 高知県)
    ○宇治川放水路トンネル工事 ー吐口側のトンネル掘削開始ー  (仁淀川水系 高知県)
    ○「青い四国の川づくり検討会・現地学習会」を開催  (四国地方整備局)
    ○「四国のみずべ八十八ヵ所I〜K」のご紹介
   


1.「肱川水系河川整備基本方針」策定される
                    (肱川水系 愛媛県)


○10月2日、河川整備基本方針を審議する社会資本整備審議会河川分科会が開催されました。
○分科会では、河川整備基本方針検討小委員会の審議結果を受けて、肱川を含む4水系の審議が行われ、原案どおり承認されました。
○この審議結果を受けて、同日付けで国土交通大臣が、肱川水系河川整備基本方針を定めました。
○今後、肱川水系河川整備基本方針に沿って、肱川の河川整備計画づくりが進められます。

2.南小川床固工群起工式
         (吉野川水系 高知県)

○10月4日(土)に高知県大豊町落合で、地元選出の国会議員、県・国の関係者や地元の東豊永小学校の子供たちなど多くのご来賓の出席の
  もと、南小川床固工群の起工式が行われました。
○南小川床固工群は、砂防事業として吉野川の右支川南小川流域の土砂災害及び洪水から住民の生命及び財産を守り、安全で安心できる
  生活基盤の形成を目的として施工されるものです。
○工事は、延長860m、川幅約50mのパラペット方式による渓流保全工、南小川床固工1基、落合橋の架け替え(鋼床版ランガー橋)等
  総事業費約28億円で、平成20年度の完成を目指しております。
○当該箇所は、人家密集地であるとともに、良好な自然環境に恵まれていることから、工事の施工に際しては騒音・振動対策に万全の措置を
  講ずることはもとより、自然環境及び親水性に十分配慮した事業を行っていきたいと考えています。

3.「四国地方ダム等管理フォローアップ委員会」現地検討会を開催
                                (渡川水系 高知県)

○10月8日(水)、高知県宿毛市の中筋川ダムにおいて「四国地方ダム等管理フォローアップ委員会」の現地検討会が行われました。
○検討会では、洪水調節などダム管理の状況、平成10年の管理開始からこれまでの間、中筋川ダムで取り組んできた「地域に開かれたダム」
  「水源地ビジョンの策定」等の施策やその整備状況、自然環境の状況等について事務局から説明が行われました。
○委員からは、これまでの管理や取り組みに対しての質問や今後委員会に向けての取りまとめに当たっての貴重なご意見を頂きました。
○また、現地視察ではダムの管理状況や貯水池周辺での施設整備等の状況等の視察を行い現地検討会を終了しました。
○今年度中に各ダム等の管理状況等について分析・評価を行って頂く予定になっています。

 ※ダム等管理フォロ−アップ制度
   ダム等の管理状況を的確に把握し、事業を巡る社会経済情勢等の変化を踏まえ、その事業の効果や環境への影響等を分析・評価し、必要に
  応じて改善措置を講ずる必要があり、そのため、ダム等の管理に係るフォローアップ制度が導入されました。この制度は、ダム等について
  「ダム等管理フォローアップ委員会」を設け、同委員会の意見を聞いて、管理段階における洪水調節実績、環境等への影響の調査及びその
  調査結果の分析と評価を一層客観的、科学的に行い、当該ダム等の適切な管理に資するとともに、ダム等の効率性及びその実施過程の
  透明性の一層の向上を図ることを目的としております。
   ダム等管理フォローアップ制度の対象ダム等は、国土交通省が直轄管理を行っているもの及び独立行政法人水資源機構
  (前:水資源開発公団)の管理するものが対象となります。


4.宇治川放水路トンネル工事 ー吐口側のトンネル掘削開始ー
                                (仁淀川水系 高知県)

○10月10日(金)高知県伊野町八田において、新宇治川放水路トンネル第二工事及び新宇治川放水路吐口導水路工事の工事安全祈願祭が
  実施されました。
○新宇治川放水路は慢性的な浸水被害を軽減するため、床上浸水対策特別緊急事業として平成7年着手したものです。
○工事は呑口側と吐口側双方から進められており現在、呑口側のトンネル掘削が660mまで進んでいます。吐口側のトンネル掘削も18年完成
  に向け、本格的に工事が始まります。

5.「青い四国の川づくり検討会・現地学習会」を開催
                        (四国地方整備局)

○10月9日(木)〜10日(金)四万十川の現場をモデルに、計画から施工に至る妥当性の検証など、職員の知見を高めると共に今後の川づくり
  に生かす現地学習会を四国地方整備局の河川技術者約60名が参加し、開催しました。
○初日は、現地学習会で工事完成後の現場6箇所を順次回り、各現場で事務所から工事の目的、川づくりの意図等を聞いた後、各自で
  現場チエックシートに意見、感想等を記入しました。
○その後、福留脩文氏(西日本科学研究所)から「多自然川づくり事例について」の講演がありました。講演では、水は水を持って制し、自然の
  復元力を助け、多様な生物環境を確保することの重要性等が示唆されました。
○二日目は、現場チエックシートの集計結果の発表及び、意見交換等が行われ、今回調査した6箇所については、概ね良好との結果が
  得られました。
○チエックシートによる評価で、各現場の意見交換がスムーズに行われる等、有意義な現地学習会となりました。

3.「四国のみずべ八十八箇所I〜K」の紹介
                (四国地方整備局)

【徳島県】
I奥祖谷二重かづら橋と丸石谷川(徳島県三好郡東祖谷山村)
  ポイント:四季折々の景観があり、本当の秘境を感じさせる癒しの空間である。また、川で泳ぐアメゴの姿がくっきりと見てとれ、非常にきれいで
        ある。俗世を離れ、豊かな自然を堪能することができ、男橋からの眺めは絶景で、スリル満点である。

J土釜・鳴滝(徳島県美馬郡一宇村)
  ポイント:土釜は深い緑の水をのぞきこむ不思議な景観を楽しむことができ、鳴滝はダイナミックな迫力がある。岩の間を流れる水の
        不思議さは、ずっと見ていても飽きずに眺めていられる。また、個性的で岩の大きさや力強さ、水のしなやかな動きを十分堪能できる
        自然の財産である。

K貞光ゆうゆう館周辺の竹林とみずべ(徳島県美馬郡貞光町・半田町)
  ポイント:かって洪水の氾濫を防ぐために植えられた竹林は吉野川中流域の代表的な景観となっている。また、道の駅周辺は、吉野川に
        面して、遊歩道、サッカー場、パークゴルフ場などが整備されており家族で楽しめる場所である。竹林のみずべは吉野川と人々の
        関わりの歴史を感じさせる場所である。

※写真等詳細は四国地方整備局ホームページhttp://www.skr.mlit.go.jp/または「四国のみずべ八十八カ所 MAP」でご覧いただけます。
  MAPについては「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会事務局(国土交通省四国地方整備局河川部河川計画課内TEL087-851-8061)
  までお問い合わせ下さい。



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      四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
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      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
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