四国河川ニュース《8/2(土)〜8 /8(金)》No.102


○今週のニュース○
    ○第3回「川に学ぶ体験活動全国大会」を開催(吉野川水系 徳島県)
    ○第23回「早明浦湖水祭」が開催される  (吉野川水系 高知県)
    ○平成15年度河川環境保全モニター会議を開催 (四国地方整備局)
    ○台風10号による出水状況


1.第3回「川に学ぶ体験活動全国大会」を開催
                     (吉野川水系 徳島県)


○8月2日、3日の両日、徳島市において「川に学ぶ体験活動全国大会」が  開かれ、徳島県郷土文化会館をメイン会場にして、北海道から九州まで全国各地から
  約300名の人たちが集いました。
○2日は、開会のあと河川局河川環境課長の基調講演や全国のNPO団体からの体験活動報告、分科会に分かれての活発な討議が行われました。
○交流会は、吉野川フェスティバルが行われている吉野川河川敷に場所を移し、バーベキューを囲みながら交流を深めていました。
○3日は、早朝からの「吉野川クリーンアップ大作戦」に参加し、フェスティバル会場周辺の河川敷の清掃に汗を流しました。
○カヌーなどの体験活動のあと、炎天下の河川敷で全体会が開かれ、各分科会の報告などが行われ2日間の日程の幕をおろしました。


2.第23回「早明浦湖水祭」が開催される
                  (吉野川水系 高知県)


○8月2日(土)、「水は誰のもの そのあり方について」をテーマとし、土佐町農村環境改善センターで第23回「早明浦湖水祭」が開催されました。
○この湖水祭は「四国のいのち」早明浦ダム湖畔に四国四県が一同に会し、水資源開発の犠牲となった方々への感謝と敬意をささげ、水の有効利用、水源かん養
  思想の高揚、水源地域と受益地域の経済・文化の交流を深めることを目的に嶺北5ヶ町村の主催で実施されているのものです。
○会場では、井原健雄香川大学名誉教授の基調講演と「私の見た吉野川上流域について」と題されたパネルディスカッションも引き続き開催され、中国、オースト
  ラリア、ブータン王国など様々な国の出身の方がパネラーとなり、それぞれの国が抱えている水資源の問題や、事例、吉野川との比較など活発な討議が
  行われました。
○水源地環境や上下流の関係に対する住民の意識、具体的な上下流交流事業の効果、問題点等を把握し、交流の意義と今後の交流を活性化させる上で必要な
  方法等についていろいろと考えさせられるものでした。


3.平成15年度河川環境保全モニター会議を開催
                       (四国地方整備局)


○8月7日(木)、高松市において「河川環境保全モニター会議」が開催されました。
○河川環境保全モニター会議では、事務局より各河川での取り組み等についての情報提供を行った後、各モニターの方からの要望、改善意見等を頂きました。
  これらの要望等については、関係部署と連携して改善を行うように考えています。
○また、各河川のモニターの方からの事例紹介では、水環境、生物環境等に関する取り組み事例等について発表を頂きました。
○各河川で行っている事例については、今後の河川整備のあり方を考えて行くうえで、大変参考になる事例も多く紹介して頂きました。
○河川環境保全モニターの方々におかれましては、今後ともよりよい河川環境の創出のために、ご協力をお願いしたいと思います。

4.台風10号による出水状況


○8月8日から9日未明にかけて四国地方に接近、室戸岬付近に上陸した台風10号は、各地に大雨を降らせて四国を通過しました。各河川の出水概況は次のとおり
  となっています。
○概況:直轄河川では
  ・那賀川水系那賀川で危険水位を突破しました。
  ・渡川水系四万十川・中筋川、吉野川水系旧吉野川、那賀川水系桑野川の4河川で警戒水位を突破しました。
  ・吉野川水系吉野川、仁淀川水系仁淀川、渡川水系後川、肱川水系肱川、重信川水系重信川、土器川水系土器川、6河川で指定水位を突破しました。
○各水系での出水状況
  ●吉野川水系
   【吉野川】
   池田地点:指定水位4.10mに対し5.30m(1.20m超過)
   岩津地点:指定水位3.30mに対し4.05m(0.75m超過)
   【旧吉野川】
   大寺橋:警戒水位2.15mに対し2.78m(0.63m超過)
  ●那賀川水系
   【那賀川】
   古庄地点:警戒水位5.00mに対し6.93m(1.93m超過)
         危険水位6.50mに対し6.93m(0.43m超過)
   【桑野川】
   大原地点:警戒水位4.15mに対し4.24m(0.09m超過)
  ●仁淀川水系
   伊野地点:指定水位5.00mに対し5.89m(0.89m超過)
  ●四万十川水系
   【本川】
   具同地点:警戒水位6.50mに対し6.99m(0.49m超過)
   【中筋川】
   磯ノ川地点:警戒水位5.50mに対し7.11m(1.61m超過)
   【後川】
   秋田地点:指定水位3.80mに対し4.98m(1.18m超過)
  ●肱川水系
   大洲第2地点:指定水位2.80mに対し3.07m(0.27m超過)
  ●重信川水系
   出合地点:指定水位2.00mに対し2.32m(0.32m超過)
  ●土器川水系
   祓川地点:指定水位2.70mに対し3.37m(0.67m超過)

○直轄被害状況等
  ・那賀川
   阿南市  浸水面積 122ha 浸水戸数 床上:1戸 床下:26戸

  ・渡川水系中筋川
   中村市 浸水面積 2.5ha

○補助関係被害状況
  1)河川関係
    ・徳島県鷲敷町 那賀川水系南川にて支川氾濫
        床上浸水戸数3戸、床下浸水戸数2戸
    ・香川県東かがわ市 古川水系古川にて内水氾濫
        床下浸水戸数4戸
  2)砂防関係
    ・高知県檮原町、日高村の計2ヶ所において人家の裏山等で崖崩れが発生。人的被害なし。
    ・徳島県市場町において人家の裏山等で崖崩れ(1ヶ所)が発生。人的被害なし。



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