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Episode1 雨はどこに?~上天神交差点~

ボラド博士じゃ。
ワシがふだんみんなが使っている国道に潜むナゾをお見せしよう!

ボクは助手Kです!みんなと一緒に学んでいきたいと思います!!

今回のナゾは、高松市民は使ったことがあるであろう
上天神交差点』じゃ。
この交差点は香川県で一番交通量が多い交差点で、
1日に約10万台のクルマが利用しておる。
そのため、地上交差点のほか、地下道、歩道橋、上空には高速道路と
なんと4層構造となっておるのじゃ。

助手Kよ、ここで地下道にひとつ疑問が湧かぬかの??
もし、大雨が降ったらどうなると思う?



なにを言っているんですか博士!
この地下道の上には高速道路があるので、傘代わりになりますよ!
雨が降っても安心ですねー♪

ふぉふぉふぉ。
なら、高速道路に降った雨はどこに行くのじゃ?

確かに。。。高速道路上の雨は地上に流れてきますね。。。

そうじゃ!
高速道路上や地下に流れる雨は、
道路の端にある排水溝に入っていくのじゃ。



この地下の排水をたどって下っていくと。。。

ここが最下部じゃ。

ボラド博士!なにやら怪しげな扉がありますよ!?

怪しくなどない!
ここは、雨に関わる重要な役割を果たしている場所なのじゃ!
どうじゃ、知らんかったじゃろう?
地下道中央部に、実は部屋があるのじゃぞ~。

では、潜入開始じゃ!



部屋の中は、一見な~~んにもないですね。
パイプが上から下まで通ってるくらいで。。。
ボラド博士、ここがそんなに重要な場所なんですか?

確かに一見しただけでは、この部屋の重要性は分からんの~。
でも、さらに下を見てみるのじゃ。

うわ!まだ下に穴がある!
しかも深いですね!下は暗くてよく見えません!
でも、水が溜まってますね!
この水は地下水?

溜まっているのは、地下水ではない。
地上で降った雨水じゃ!
さっきの排水溝最下部から、ここまで水がやってきて、
足下の地下深~くに落ちてきているのじゃ。

こんなにも深くまで雨水が!?
でも、ここに溜まった雨水はどうするんですか?
大雨がくると部屋から溢れてしまったりしないのですか!?

心配はいらぬ!
この部屋にはポンプが設置されていて、
溜まった雨水は地上へと汲み出しておるのじゃ。
さっき見たパイプは、そのためのパイプなんじゃのう。

では、次は地上へ移動するぞ~!

高架橋下の中央分離帯を見てみるがよい。

ボラド博士!
ここにも部屋があります!
よくここを通りますが、まったく気づきませんでした。。。

そうじゃろ~。
さぁ潜入するぞ!



ここには、地下道内の照明、ポンプなどの制御盤(機械を制御・操作するための各種電気機器を納めた箱のこと)が入っておる。

では、これらは電気で動いているんですね!
じゃあ。。。
災害が起きて停電でもしたら!?
ボラド博士!どうしましょう!!

落ち着きなさい!
これを見るのじゃ。



この場所には、自家発電機が備えておるのじゃ。
だから、もしも災害が起こったとしても安心じゃ!
もちろん、毎年点検しておる。
いざ、という時に当たり前のように動くためには、
日頃、陰ながら頑張っている人がいるんじゃよ 。

ボクたちの知らないところで、いろいろな工夫がされているんですね!
勉強になりました!

みんなもぜひ、
『上天神交差点』を通るときがあれば、見ておくれ。
でも、運転中によそ見はダメじゃぞ!

今回はここまでじゃ。
次回も楽しみにしておいてくれ。