ウツギ
♪佐伯山 卯の花持ちし 愛しきが 手をし取りてば花は散るとも♪
ウツギは万葉集の多くの歌に詠まれています。
- 形
- 枝や茎の中心に穴が空いて中空になっています。葉や若い茎、果実には星状毛【せいじょうもう】※が生えており、葉はさわるとザラザラしています。1.5mくらいの高さになります。
(※星状毛:植物の葉などに生えている星型をした毛のこと。ナス、アカメガシワ、オリーブなどにも生えています。)
- 生息場所
- 山地や丘陵【きゅうりょう】、道ばたなどの日当たりの良い場所。
- 生活のようす
- 5月~6月に、白い花を咲かせます。
- 10月~11月に、丸い実をつけます。
- 利用
- ウツギはかたいので、木クギや小楊枝【つまようじ】、小鳥用の止まり木などにも利用されます。
- 豆知識
- 枝や茎が中空になっていることから、「空木(うつろぎ)」→ウツギと呼ばれます。また、5月(卯月)に花を咲かせることから、卯の花(ウノハナ)の別名があります。