ニホンヒキガエル

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体形
手足は短くがっしりしており、大きな体をしています(約8cm~17cm)。体は茶色っぽく、背中にはたくさんのいぼがあります。
生息場所
海岸近くの低地や平地、高山まで、さまざまな環境に生息しています(繁殖期【はんしょくき】以外はほとんど水に入りません)。土器川では、上流の河川敷の草地でみられます。
生活のようす
繁殖は早春に池や沼、水田などで集まって行われます。この時、カエル合戦と呼ばれるメスの取り合いがおこります。オスがメスの背中に乗りわきの下をつかむと(抱接【ほうせつ】)、メスはオスを乗せたまま泳ぎ回って、水中の水草や浅い水底に産卵します。
冬は土の中で冬眠しています。春になって地中の温度が6度くらいになると、冬眠から覚め繁殖のために水辺に向かいます。
卵の写真
豆知識
ニホンヒキガエルは他のカエルのようにはねる事が少なく行動は鈍【にぶ】いですが、背中のいぼや耳の後ろから白い毒液を出し身を守っています。この毒は、古くは「がまの油」として利用されていました。
「香川県レッドデータブック」では、準絶滅危惧【じゅんぜつめつきぐ】(NT)に指定されています。
カエルの図