シオカラトンボ

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土器川流域のシオカラトンボ
日本にすんでいるトンボの中では、もっともポピュラーで広く親しまれている種類です。
土器川流域では、下流から上流にかけての広い地域に生息し、数も多いため、簡単に見つけることができます。
生活のようす
冬を越した幼虫(ヤゴ)は、4月ごろから成虫へと羽化します。成虫は10月ごろまで見られます。
幼虫は小さな水たまりや池、小川、田んぼなどにすみ、他の昆虫や小魚を食べて成長します。
豆知識
北海道から九州・沖縄まで、日本国内に広く分布します。国外では、中国や朝鮮半島、台湾でも見られます。
幼虫から羽化して成虫になったばかりのシオカラトンボは、オスもメスも薄い茶色をしています。ところが、しばらくすると、オスの体は青色がかった灰色になり、白い粉でおおわれるようになります。この様子を「塩からコンプ」の白い塩になぞらえて、シオカラトンボの名前で呼ばれるようになったといわれています。
一方、メスの体は、成虫になってしばらくすると濃い茶色になります。このため、メスのシオカラトンボのことを麦わらに見立てて「ムギワラトンボ」と呼ぶことがあります。
よく似たトンボにオオシオカラトンボがいます。体の色はそっくりですが、オオシオカラトンボのはねのつけ根にはこげ茶色の大きなもようがあるので見分けることができます。