エンマコオロギ

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土器川流域のエンマコオロギ
土器川流域に生息するコオロギの仲間はたくさんいますが、その中で最も大きいのがエンマコオロギです。
下流から中流にかけての草地や田畑でよく見られます。
生活のようす
秋に土の中に産みつけられた卵は、そのまま冬を越します。
6月ごろに幼虫がふ化します。幼虫は雑食性で何でも食べますが、動物質のものをより好むようです。
草地や田畑にすみ、地表のワラや枯れ草の下によくひそんでいます。
豆知識
北海道の南部から九州にかけて分布します。
正面から見ると、いかつい顔をしています。昔の人は、この顔を地獄のエンマ大王に見立てて、エンマコオロギと呼ぶようになりました。
前ばねをこすりあわせて鳴きますが、鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。
エンマコオロギの鳴き声には「呼び鳴き」、「さそい鳴き」、「あらそい鳴き」の3通りがあります。呼び鳴きは、なわばりを守りメスを呼び寄せるため鳴き声で、「コロコロ・コロ・コロ」と聞こえます。さそい鳴きは、メスがそばに来たときの鳴き声で、「コロコロ・リー・リー」と聞こえます。あらそい鳴きは、オス同士がケンカをするときの鳴き声で、「キリキリキリッ」と聞こえます。