マメコガネ

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土器川流域のマメコガネ
緑色に輝く胸と茶色の前バネを持つ、小さなコガネムシです。
下流から上流までの広い地域で、5月から10月ごろまで成虫を見ることができます。
生活のようす
土の中で冬を越した幼虫は、暖かくなるとサナギになり、5月ごろから成虫の羽化が始まります。
成虫は、マメ類をはじめ、ブドウ、イモ、時にはバラの花なども食べます。そして、十分に栄養をとると、交尾、産卵が始まります。
幼虫は、土の中でさまざまな植物の根を食べて成長します。幼虫が成虫になるまでには2年かかります。
豆知識
北海道から九州に広く分布し、海外では北アメリカに生息しています。
成虫はマメなどの農作物の葉を、幼虫はその根を食べてしまうので、お百姓さんには嫌われています。また、幼虫がゴルフ場の芝生の根を食べて枯らしてしまうこともあります。
北アメリカには、もともとマメコガネはいませんでした。ところが、明治時代の終わりに、日本からアメリカに輸出したハナショウブの根についていた幼虫が上陸しました。アメリカの気候風土がマメコガネに合っていたのでしょう。その後どんどん増えました。増えたマメコガネは、いろんな農作物を食いあらし、大きな被害を与えています。そして、”ジャパニーズ・ビートル”(日本のコガネムシ)の名で呼ばれるようになりました。