カジカガエル
- 体形
- 体長はオスが3.5~4cm、メスが5~7cmで、メスがかなり大きいです。
- 指先の吸ばんは大きいです。
- 頭部、体ともにへん平で、灰かっ色に不規則な暗色模様があります。
- 生息場所
- 山地のけい流や水のきれいな川の上流、水田のほとり、樹林の下草など湿り気のあるところにすんでいます。
- 生活のようす
- 繁しょく期は5~8月で、オスは川の中の軽石の上で鳴き、メスを待ちます。
- 卵は川の石の裏側に産みつけられ、約2週間でふ化し、3~4ヶ月で子ガエルとなります。
- 冬には河川の岸辺の浅い砂の中や石の下で冬眠します。
- オスは「フィーフィフィフィ」と、鳥のさえずりに似た美しい声で鳴きます。
- オタマジャクシの時は発達した口の吸ばんで岩に吸い付き、石の表面のそう類を食べます。成体になると、クモやハエ、カなどを食べます。
- 豆知識
- オスはなわばり内の決まった石の上で鳴く習性があります。非常に警かい心が強く、人が近づく気配ですぐ泣き止みます。
- むかしから、オスの鳴き声が美しいことで知られ、万葉集には20首近く歌われています。
- 環境省が行った『緑の国勢調査』では、すぐれた自然の調査対象種になっています