カンタン

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※写真はヒロバネカンタン
土器川流域のカンタン
秋の夜長は鳴く虫たちの世界です。その中で、ひときわ美しい「ルルルルル」という声が聞こえたら、近くにカンタンがひそんでいます。
満濃町から上流の地域で、8月から10月ごろまで成虫が見られます。下流にはヒロバネカンタンという別の種類がすんでいます。
生活のようす
秋にヨモギなどの茎の中に産みつけられた卵は、そのまま冬を越します。
6月ごろに幼虫がふ化します。幼虫はアブラムシを食べて成長します。
成虫は植物の葉の上で生活します。
 クワやクズなどの大きな葉をした植物を好むようです。
豆知識
北海道から九州にかけて分布します。北の地方では平地にすみますが、南では山地にすみます。
前ばねをこすりあわせて鳴きますが、鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。鳴くのはメスを呼び寄せるためです。
鳴き声の美しさから、「鳴く虫の王様」と呼ばれます。
ヒロバネカンタンとは鳴き声で区別できます。「ルルルルル」と続けて鳴くカンタンに対して、ヒロバネカンタンは「ルー・ルー・ルー」と一声ごとに区切って鳴きます。