ミノムシ

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土器川生物公園のミノムシ
冬になって、土器川生物公園の木々が葉を落としてしまうと、枝からぶら下がっているたくさんのミノムシが姿をあらわします。
ミノムシの正体は、ミノガというガの仲間の幼虫です。ミノの中では、黒いイモムシが生活しています。
一年中見ることができますが、冬の間が見つけやすいでしょう。
生活のようす
幼虫は、ミノから頭とあしだけを出して、ぶらさがったまま移動し、樹木の葉を食べます。
ミノの中でサナギになります。
サナギからかえった成虫のオスは、普通のガと同じ姿をしていて、はねも持っています。そして ミノから出て飛び立ちます。
サナギからかえった成虫のメスは、はねもあしもなく、イモムシのような姿をしています。ミノから外に出ることはなく、卵も自分のミノの中に産みます。産卵を終えると、死んでしまいます。一生をミノの中でおくるわけです。
豆知識
木の枝や葉を、自分の口から出した細い糸であんで、ミノを作ります。この糸は非常に丈夫なので、ミノを指で破ろうとしても、なかなか破れません。
土器川生物公園では、チャミノガやオオミノガなどのミノムシを見ることができます。種類によって、作るミノの形も違いますので観察してみましょう。