ツルヨシ
- 形
- 高さは1~1.5mになります。葉は細長く、茎は円柱形です。
- 生育場所
- 河川の中流から上流の川岸や砂れき地に多くみられます。
- 生活のようす
- 花期は8~10月で、茎の先にむらさき色の穂(花)を付けます。
- 地上につるをはわせ、節ごとにひげ根を出しながら増えていきます。
- 冬には、地上部は枯れてしまいます。
- 多年草です。
- 利用
- ツルヨシ群落は、昆虫や小動物(カエル、ヘビ、ネズミなど)の生息の場として利用されています。
- 豆知識
- ツルヨシはヨシの仲間です。「ツルヨシ」という名前は、地上をつるのようにはう、茎が出ることから、つけられました。ヨシは、古くはアシと呼ばれ、万葉集にも読まれていますが、アシは「悪し」に聞こえ、縁起が悪いというのでヨシ(善し)に改められたようです。
- 別名「ジシバリ」とも呼ばれます。これは、つるをしっかりはわせ、土砂の流出を防ぐ役割をすることからきています。
- ツルヨシより大きく、地上茎ではなく、地下茎をもつヨシは、河川の下流や河口の流れが緩やかな砂や泥の場所に生育しています。