オニヤンマ

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土器川生物公園のオニヤンマ
日本にいるトンボの中で一番体の大きい、トンボ界の「横綱」です。土器川生物公園では、6月から10月まで見られますが、7月から8月に最も数が多くなります。
生活のようす
冬を越したヤゴ(幼虫)は、6月ごろに羽化して成虫になります。
オスの成虫は、林の中の小さな流れや道の上を、行ったり来たりしてパトロールします。そして、近づいてきたメスと交尾します。
卵は、浅くて小さな流れの底にたまった砂や泥の中に産み付けられます。
卵からかえったヤゴは、ほかの昆虫などの小さな動物を、大きなアゴでつかまえて食べます。ヤゴは数年間かけてゆっくりと成長します。
豆知識
日本では北海道から沖縄まで広く分布し、台湾や中国大陸の南部でも見られます。
オニヤンマはエメラルドグリーンをした、とても大きくて美しい眼を持っています。昆虫の眼は「複眼」と呼ばれ、非常に小さな眼(個眼)が、たくさん集まって出来ています。トンボの場合には、約3万個の個眼が集まって1個の複眼ができています。
オニヤンマの顔を虫めがねで見てみましょう。こわい顔をしていませんか?また、黒と黄色のしま模様は鬼のしめていたトラの皮で作ったふんどしを思い起こさせます。そのために、昔の人は、このトンボをオニヤンマと呼ぶようになったといわれています。