ミズアオイ
- 形
- 根は水底に、茎の一部と葉の大部分が水面上にあり、ヒヤシンスに似た青むらさきの花を咲かせます。
- 生育場所
- 池や沼に生育しますが、まれにしかみられません。
- 生活のようす
- 花期は8~10月です。
- 一年草で、種子で増えます。
- 利用
- 万葉集の時代には野菜として、茎や葉を食べていました
- 豆知識
- ミズアオイという名前は、水辺に生え、葉の形がアオイ(葵)に似ていることからつきました。
- 河川改修や水質が悪くなるなどにより激減しており、環境庁がまとめた『絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト』の中では絶滅危ぐⅡ類(絶滅の危機が増大している種)になっています。
- 香川県では、野生のミズアオイは昭和61年に鴨部川で確認されたのを最後に姿を消しました。生物公園へは、植物愛好会グループが絶滅の危機にある植物を守ろうと育てていた苗を、平成7年に移植しました。
- 万葉集には、「こなぎ」という名前でよまれています。
”いなしろの こなぎが花を きぬにすり なるるまにまに あぜかかなしげ” 読み人知らず
(こなぎで染めた衣服が着古して体になじんでくるようになれた妻がわけもなくかわいい)