ヤブカンゾウ

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ユリの仲間で、オレンジ色の八重咲きの花を咲かせます。
生育場所
日当たりの良い川のてい防、野原、あぜなど人家に近い場所にみれます。
生活のようす
花期は6~7月です。
地下茎で増えます。
利用
食べられる山野草の中でもとくにおいしいといわれています。
春に出る若葉はやわらかく、酢みそあえなどに、花やつぼみはそのまま天ぷらにしたり、ゆでて甘酢で食べます。
根とつぼみは漢方薬として、尿を出やすくするために用いられます。
豆知識
ヤブカンゾウという名は、やぶに生えるカンゾウを意味します。
別名に「わすれぐさ」ともいわれます。これは、中国の「詩経」にヤブカンゾウの花がすべてのなやみや苦しみを忘れさせる、とあることからきています。
万葉集にもよまれています。
”わすれぐさ わがひもにつく 香具山の ふりしに里を忘れむがため” 大伴旅人
(香具山のあるふる里への思いやさみしさを忘れるために、わすれぐさをひもにつけました)