CALS/ECとは



CALSとは?
■ CALS/ECの目的
 CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)は公共事業を円滑かつ効率的に進めることにより、建設費の縮減と品質の向上を目的としています。公共事業のライフサイクルで扱われる情報を電子化し、情報交換、情報共有、連携の効率化を推進します。これらへの取り組みは、2002年に策定された「国土交通省アクションプログラム」に従って進められています。
■ 「電子調達」と「電子納品」
 CALS/ECは、IT技術を中心に多くの要素技術で実現されるものですが、「電子調達」、「電子納品」が重要な位置を占めています。「電子調達」は、入札情報などの一元管理と情報公開、電子認証に関わる技術により達成される電子入札の仕組みなどで構成されています。「電子納品」は、情報交換、連携、再利用を目的とした情報の標準化、蓄積された情報の維持管理の仕組みなどで構成されています。
■ CALS/ECに期待されるもの

 国民に開かれた公共投資を実現するため、各種申請、手続きの電子化と通信技術により、公開性、競争性を確保します。これにより受発注者の作業も効率化されることが期待されます。設計、積算などにおいては情報の共有と連携技術による省力化が可能であり、工事施工においては、情報交換技術により効率化が期待できます。このようにCALS/ECは公共施設のライフサイクル全般に渡り効率化、コスト縮減に結びつくものです。