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地震の揺れはどのくらい続くの?
 地震の大きさ(規模)を表すマグニチュードが大きくなるほど、「強く揺れる時間」は長くなります。
 では、実際に観測された地面の揺れ(地震動)の記録を見てみましょう。下図は1995年(平成7年)の兵庫県南部地震(Mj7.3 阪神・淡路大震災)、2003年(平成15年)の十勝沖地震(Mj8.0)、2004年(平成16年)の新潟県中越地震(Mj6.8)の加速度記録です。
 兵庫県南部地震(神戸ポートアイランド)と新潟県中越地震(小千谷市城内)は、「直下型地震」の記録で、強い揺れが10秒程度続いています。一方、十勝沖地震(幕別町本町)は、「プレート境界型」の記録で、強い揺れが2回来ており20秒程度でした。つまり、十勝沖地震は地震の規模がMj8.0であり、兵庫県南部地震(Mj7.3)や新潟県中越地震(Mj6.8)に比べ大きな地震でしたので「強く揺れる時間」が長く続いています。
 四国沖で起こる「東南海・南海地震」も、十勝沖地震と同じプレート境界型の地震です。地震の大きさ(マグニチュード)は、東南海・南海地震の方が十勝地震よりかなり大きいものと想定されていますので、十勝沖地震より「強く揺れる時間」が長くなるとともに、揺れ自体もかなり大きくなるものと予想されています。
 以上のことから、「東南海・南海地震」による「強い揺れ」は30秒以上続くと予想されます。


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